コロナ禍でDV件数が急増しているとweb版日本経済新聞に掲載されていました。
コロナ禍DV相談1.6倍 20年度過去最多、在宅など影響か
引用記事「日本経済新聞」
2020年度、DVでの相談件数は19万30件で過去最多。
DV被害を受けた際に「どのようなな選択肢があるのか?」と答えが見えず悩む方がいらっしゃると思います。
夫から暴力(DV)を受けた後はシェルターへ避難するケースが多い
DVは暴力だけと思っている方もいらっしゃると思います。
ここでDVの種類について改めて書いていこうと思います。
DVには、
- 身体的暴力(叩く、殴る、蹴る)
- 精神的暴力(相手が嫌がる言葉を放つ、無視をする)
- 経済的暴力(生活費を渡さない、借金を負わせる、仕事を辞めさせる)
- 社会的暴力(頻繁の多い連絡(メール、LINE)、友達との付き合い制限、パートナーへの嫉妬)
- 性的暴力(性的行為の強要、避妊に協力しない)
暴力だけではなく、精神的な暴力、経済的な暴力など幅広くあります。
シェルターへ一時避難をするも、次なる生活環境への課題が生まれる
シェルターの利用率はコロナ禍になり急増しています。
まずはシェルターとはどのような場所なのか見ていきましょう。
民間シェルターとは民間団体によって運営されている暴力を受けた被害者が緊急一時的に避難できる施設です。現在民間シェルターでは、被害者の一時保護だけに止まらず、相談への対応、被害者の自立へ向けたサポートなど、被害者に対する様々な援助を行っています。
夫の暴力などで一般的に非難をする場所であり、保護された後は支援員と共に今後について考えます。
シェルターは保護をされて生活する期間は2週間程度です。保護を受けている間に次の生活場所を探します。
シェルターはあくまで一時的な避難場所になりますので、長期的には利用できません。
その後は母子生活支援施設という選択を我々はおすすめしています。
関連記事:母子生活支援施設とは?
母子生活支援施設を活用
シェルターへ避難した際に次なる選択肢は母子生活支援施設という選択があります。
母子生活支援施設は全国に約270施設あり、4000世帯の方が利用しています。(全国母子生活支援施設HP)
母子生活支援施設は施設と書かれていますが、実際はアパートでの生活に似ています。
各世帯の住まいには住所があり普段と変わらぬ生活を送ります。(施設によって運営方式が異なります)
画像「サン・ロータス皆実」
居室(トイレ、浴槽)多目的スペースなどの画像はこちら
母子生活支援施設の利用期限はありません。
母子生活支援施設へ入所をする際に「入所期間に制限などありますか?」との質問が多々あります。
施設への入所条件は「母子家庭であり、18歳未満の子供を扶養する」が一般的です。
入所条件は「母子家庭であり18歳未満の子供を養育していること」または「離婚協議中であること」が入所の基準なので子どもが18歳になるまでは利用可能です。
ただ自立を目指し生活を送っていると自然と2年~3年で自立できる状態になる方が多いので、自然に退所に繋がるケースが多いです。
母子生活支援施設では季節行事や旅行なども行います。
施設によって行事は違いますので、今回は母子生活支援施設 サン・ロータス皆実を例に話します。
1月から新年行事から、夏祭り、冬はバス旅行など年間を通して行事があります。
母子共に思い出を作ってもらい、明日への活力になればと思っています。
子ども達が喜ぶ行事を行い、母にはリラックスして楽しんでもらうための行事です。
お気軽にご連絡ください
母子生活支援施設を利用されたい方はお気軽にご連絡ください。(0848-38-2245)
具体的な入所手順にDV被害を受けた方が母子生活支援施設を利用するまでの手順を説明します。に書いてありますので確認していただければと思います。
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